バシーレ監督は、昨年のワールドカップ後に行われたブラジルとの親善試合以来の代表復帰となったリケルメを3トップの中央に置き、右と左にそれぞれメッシとクレスポを配置する布陣を採用。中盤の両サイドにはベロンとカンビアッソを起用することで、リケルメの守備の負担をカバーする戦術で米国戦に臨んだ。
対する米国は、5日前に「CONCACAF GOLD CUP2007」(北中米カリブ海地域選手権)の決勝をメキシコと戦い、2−1の勝利で優勝を飾ったばかり。ブラッドリー監督は、今回のコパ・アメリカに向けてドノバンやベアズリーら主力選手を外し、優勝メンバーの中で今大会に招集されたのはたった5人という状況の中、強敵アルゼンチンに挑むことになった。
圧倒的にアルゼンチン優勢と見られる中で、予想外にも先制したのは米国だった。9分、スルーパスから抜け出したFWジョンソンがペナルティーエリア内で倒されて、これがPKの判定に。倒されたジョンソンが自ら決めて、早い段階で米国がリードを奪う。しかし、アルゼンチンもすぐに反撃。11分にリケルメのFKからクレスポが蹴り込んで1−1の同点に追いついた。
その後も高い個人技でアメリカを攻め立てるアルゼンチンは、前線でリケルメがワンタッチパスを散らし、ベロンとカンビアッソが両サイド深くにスルーパスを送って、メッシのスピードとオーバーラップを有効に生かす攻撃を展開した。
前半はそのまま1−1で終了したが、後半に入ると自慢の攻撃力が爆発する。64分、ペナルティーエリア付近で細かいパスをつなぐと、左サイドでボールを持ったメッシが右に流れるクレスポにスルーパス。フリーでパスを受けたクレスポが落ち着いてこれを決め、アルゼンチンがついにリードを奪った。
78分には、カンビアッソに代わって入ったアイマールがエインセの右サイドからのクロスを頭で決めて追加点。最後は、メッシと交代で途中出場となったテベスがアイマールの浮き球のパスからフリーで抜け出し、ゴール左下にコースを狙った鋭いシュートを蹴り込んだ(85分)。結局、アルゼンチンが4−1で米国に快勝した。