そんななか、大会後には大ナタ人事が行われることが夕刊フジの取材でわかった。12月の契約更改を前に、オシムジャパンの内閣改造が行われ、その目玉が五輪代表・井原正巳コーチのオシムジャパンへの昇格となる。
オシム監督は「日本には優秀なコーチ陣がたくさんいる」として自らコーチを招聘しない主義だが、今大会1次リーグでは「サッカーを知らない人間が多すぎる」と、コーチ陣やスタッフに対する不満を爆発させている。
そこで白羽の矢が立ったのが五輪代表・井原コーチだ。北京五輪のアジア2次予選では、敵地の水質調査まで命令される始末で、反町ジャパンでは完全に浮いてしまった存在。井原コーチに対して協会幹部の評価は高く、「とにかく今は我慢しろ。いつか必ず、その忍耐が実るときがくる」とエールを送られていた。
アジア杯初視察となった川淵キャプテンは到着後、すぐさま幹部全員を集め、チームの現状を話し合った。そこで取り上げられたのが、監督と選手の間をつなぐ参謀役不在の現実でもあった。
アジア杯V3を達成しなくても、最低限のノルマを果たしたオシム監督の更迭はないとみられるなか、反町ジャパンで冷遇され続けてきた井原コーチが配置転換で息を吹き返すか−。協会幹部の腕の見せどころである。